心理学用語

エンハンシング効果とは、外発的動機付けによって内発的動機付けを高める効果です。外発的動機付けとは、報酬や罰など、外部から与えられる動機付けのことです。内発的動機付けとは、達成感や自己成長への欲求など、個人の内側から生まれる動機付けのことです。

エンハンシング効果は、1968年にアメリカの心理学者エドワード・デシによって提唱されました。デシは、報酬を与えられたことで、人は当初はモチベーションが高まるが、次第にモチベーションが低下していくことを発見しました。これは、報酬が内発的動機付けを低下させてしまうためです。

しかし、報酬が内発的動機付けを低下させない条件もあります。それは、報酬が個人の目標や価値観に一致している場合です。この場合、報酬は内発的動機付けを高める効果があります。

エンハンシング効果は、教育やビジネスなど、さまざまな分野で活用されています。教育現場では、生徒のやる気を高めるために、報酬や罰ではなく、達成感や自己成長への欲求を促すような指導が効果的です。ビジネスシーンでは、従業員のモチベーションを高めるために、報酬や昇進などの外発的動機付けを組み合わせて、内発的動機付けを高めるような施策を実施することが効果的です。

エンハンシング効果を活用することで、個人のモチベーションを高め、パフォーマンスを向上させることができます。

参考URL:

エンハンシング効果とは【モチベーション/組織づくり】 - 経営コンサルティングの株式会社武蔵野


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